過払い請求とは?
今は利息が18%でも、ほとんどの消費者金融(サラ金)やクレジットカード会社が、昔は20%を超える利息を取っていました。
過払い請求とは、払い過ぎた利息(過払い金)を取り戻す手続きのことです。
左の表のとおり、取ってもよい利息の上限は15%~20%と法律で定められています。しかし多くの消費者金融やクレジットカード会社は、過去に20%を超える利息を取っていました。
過払い金とは、法律で定める上限利率を超えて「払い過ぎた利息」のことです。
過去に20%を超える金利(グレーゾーン金利)を支払っていた方は、過払い請求をすることにより、払い過ぎた利息(過払い金)を返還するよう請求することができます。
過払い請求のメリット・デメリット
すでに完済されている方 | 借金が残っている方 | |
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メリット | 過払い金(払い過ぎた利息)を返還するよう請求できます。 |
|
デメリット |
なし ※信用情報(ブラックリスト)には 影響ありません。 |
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時効、貸金業者の倒産などにより、 過払い金が回収できなくなる可能性があります。
借金が0円になり、
さらに過払い金を取り戻せる可能性があります。
すでに完済している方の過払い請求
過払い請求ができる範囲
平成15年~平成23年までの8年分の過払い金が取り戻せるの?」
過払い金の返還請求(過払い請求)の時効は、最後に借金を完済をした日から10年です。
借金を完済してから10年以内の方は、消費者金融・クレジットカード会社に対して、過払い金(払い過ぎた利息)を返還するよう請求することができます。
そして、10年以内に完済した方は、今から遡って10年分の取引で発生した過払い金はもちろん、最初の借入日まで何年でも遡って過払い金を返還するよう請求することができます!
決して「今から10年前までの取引で発生した過払い金についてだけ、過払い請求できる」という意味ではありません。
(但し、取引途中で完済をしている場合には、それ以前の取引で発生した過払い金については、過払い請求が認められない場合もあります。)
過払い請求日 平成25年
取引期間 平成5年 ~ 平成23年
× 平成15年 ~ 平成23年 までの取引により生じた過払い金 (過払い金 50万円)
○ 平成5年 ~ 平成23年までの取引により生じた過払い金 (過払い金135万円)
左の表が、利息制限法で定められた上限金利です。
「あれっ?」と思った方は、まずはご相談ください。
過払い金(払い過ぎた利息)を取り戻せる可能性があります。
消費者金融の状況
最近の消費者金融(サラ金)各社は、過払い金の返還により著しい経営不振に陥っています。
それを象徴するかのように、多くの消費者金融(サラ金)が過払い金の返還に窮し、倒産状況に陥っています。
時期 | 会社名 | 手続き | |
---|---|---|---|
平成19年 9月 | クレディア(フロックス) | 東証一部上場 | 民事再生 |
平成20年 3月 | アエル | 準大手 | 民事再生 |
平成20年 7月 | オークス(OCS) | 準大手 | 民事再生 |
平成21年 3月 | SFCG | 商工ローン大手 | 民事再生 → 破産手続 |
平成22年10月 | 武富士 | 消費者金融 最大手 | 会社更生 |
平成23年 8月 |
三和ファイナンス (SFコーポレーション) |
準大手 | 破産手続開始 |
平成24年 7月 |
クラヴィス (リッチ、ぷらっと他) |
準大手 | 破産手続開始 |
平成25年12月 |
クロスシード (ネオラインキャピタル) |
消費者金融 最大手 | 破産手続開始 |
次は、テレビCMもやっているあの会社...というのが、もっぱらの噂です。
中小の貸金業者では、倒産・廃業などは、珍しくありません。
実際に、当事務所で扱った案件でも、去年あった会社がもうなくなっているというケースも多くあります。
消費者金融(サラ金)が倒産してしまってからでは、過払い金を取り戻すことは出来ません。
テレビCMをやっているような大手の消費者金融(サラ金)・信販会社であっても、倒産しないという保証はありません。
実際に、大手消費者金融各社の過払い請求に対する対応は、徐々に悪くなっています。
消費者金融(サラ金)が過払い金を払えるうちに、倒産する前に、過払い請求をすることが得策です。
消費者金融(サラ金)が倒産してしまう前に、過払い金返還請求権を行使しましょう。
当事務所では、あなたの過払い金の返還請求を最大限サポートをいたします。
一日でも早く、相談することをお勧めいたします。
借金が残っている方の過払い請求
借金が残っている方でも、過去に20%を超える利息を支払っていた場合、「任意整理」をすると、過去に払い過ぎた利息(グレーゾーン金利)を借金に充当することにより、借金を減らすことができます。
取引期間が長い方(7年以上が目安)は、借金が0円になり、さらに、過払い請求により、過払い金(払い過ぎた利息)を取り戻せる可能性があります。
また、借金が残ってしまっても、将来的な利息を免除・減額してもらうことにより、今後の支払い総額を減らすことができ、月々の支払金額を無理なく調整することも可能です。
正確には「過払い請求」とは、「すでに借金を完済している方が、過払い金を取り戻す手続き」のことを言います。
そして、借金が残っている状態で手続きを開始をした場合「任意整理」という手続きになります。
どちらも、過去に払い過ぎた利息を適正化する手続きですが、スタート時点において、借金が残っているか、完済しているかで、手続きの呼び方が変わります。
借金が残っている場合でも、過去に払い過ぎた利息を今の借金に充当することで、借金が0円になり、さらに過払い金(払い過ぎた利息)を取り戻せることがあります。
借金が残っている方の過払い請求とはこのような状態のことを言います。